住民税を知る!

住民税は所得税と並び、所得に課される代表的な税金です。税収は所得税ほどではないですが大きな規模です。その割にきちんと理解している人は少ないように感じます。

まず初めに、住民税は計算方法により主に2つに分かれます。  

まず1人当たり定額でかかる「均等割」です。

税額は一般に年5,000円です。非課税の低所得者を除き、多くの人が課税対象となります。  

もう1つが前の年の所得に対して課される「所得割」です。

税率は一律の10%です。

このように、均等割も所得割も計算方法自体は単純ですが、納税までの流れや手続きが分かりやすいとは言えません。  

流れについて、会社員を例に考えてみます。

年末調整を済ませた後、医療費控除を受けるため昨年分の所得税の確定申告を今年2月に行なったとします。

控除が適用されて所得税額が安くなると、その分は還付金として戻ってきます。手続きが一通り済むと所得の情報は税務署から自治体へ行きます。それを基に自治体は住民税額を計算し、会社を通じて本人に通知します。その時期は5月半ばごろです。既に年末調整や確定申告からだいぶ時間がたっています。

住民税を納める時期はさらに先です。6月分の給料から天引きされ始め翌年5月分まで続きます。医療費などの控除を受けた人は住民税も安くなり、それを反映した額が天引きされます。

所得税とは違い還付金を受け取る形でないことも、納税者が住民税の重みを意識しにくい要因となっています。

Follow me!